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爪の疾患治療センター

NAIL DISEASE TREATMENT CENTER

爪は皮膚の一部であり、手では繊細な知覚や細かな作業を支え、足では体重を支えながら安全で安定した歩行に重要な役割を果たしています。そのため、爪の異常や疾患によって手足の機能が低下すると、日常生活の質(QOL)は大きく損なわれます。また、爪の変化が全身疾患の発見につながることもあり、手の爪は外見にも影響するため、身体面だけでなく精神面にも大きな負担を与えます。爪疾患は非常に種類が多く専門性の高い分野であることから、正確な診断と適切な治療のためには、爪疾患に精通した皮膚科医を受診することが重要です。
麻布台クリニックに設置されている爪の疾患治療センターは、爪疾患全般を対象とした最先端の診療を提供することができる全国でも数少ない施設であり、国内外から多数の紹介患者さんを受け入れています。爪の疾患治療センターでは、爪疾患に関して国内随一の臨床経験を誇る医師が、医学的根拠に基づく正確な診断を重視した診療を行っています。必要に応じて爪の組織検査(生検)を実施しますが、熟練した医師ができるだけ小さな組織を爪から採取することで、患者さんの負担軽減に努めています。また、悪性黒色腫(メラノーマ)など早期診断ならびに治療が重要となる腫瘍性病変にも対応できるよう、慶應義塾大学病院皮膚科の爪外来や腫瘍外来とも密接に連携しています。爪の疾患治療センターで行っている主な治療として、陥入爪に対しては速効性が高く再発や合併症の少ない爪母温存爪甲側縁楔状切除術を採用しており、永久的に爪幅を狭くするフェノール法などは、変形や後遺症の可能性を考慮して行っていません。また、巻き爪には専門的かつ熟練した爪切り処置*や矯正治療*を行っています。爪乾癬、爪扁平苔癬、トラキオニキアなどの炎症性疾患には外用療法を工夫するとともに、重症例では免疫抑制薬などによる治療も実施しています。さらに、グロムス腫瘍などの爪部の腫瘍性病変には低侵襲な外科的治療を行い、加齢や変形によって爪のセルフケアが困難な患者さんには、フットケア指導を含めた爪切り処置*にも対応しています。
爪疾患は診断が難しく治療に時間を要することも少なくありませんが、専門的な知識と豊富な経験に基づく診療によって、多くの疾患は改善や治癒が期待できます。爪の疾患治療センターでは、これまで十分な診断や治療を受けられず悩んできた患者さんにとっても信頼できる医療を提供し、健康な爪とともに身体と心の健康を取り戻していただけるよう努めています。

*爪切り処置や巻き爪の矯正治療は自由診療となりますので、予めご了承ください。
爪の疾患治療センター長 齋藤 昌孝




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